瀬戸内の個性的建築アートを巡る旅
山陽・瀬戸内地方には、一目見たら忘れないインパクトを持つアートスポットが数多くあります。建築とアート、更に周りの自然が一体化したそれらの場所では、今までの芸術鑑賞とは違う体験が待っています。四季折々の表情を見せる中国山地から、瀬戸内の青い海と島々まで、風光明媚なルートでアートを楽しむ旅です。
モデル日程(ご希望に応じてカスタマイズいたします)
1日目 岡山
【奈義町現代美術館】(磯崎 新)
岡山県勝田郡奈義町にある奈義町現代美術館、通称「Nagi MOCA」は、那岐山のふもとの自然に囲まれた静かな環境でシュールな異彩を放つ建物です。中身も宮脇愛子、荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎の3組のアーティストの3つの大型作品だけを、建物と一体化させて恒久的に展示するという、公立美術館としてはかなり大胆なコンセプト。鑑賞というより全身で体感するタイプのアートは、はるばる出かけていく価値があります。
美作温泉郷で1泊。
2日目 豊島
【豊島美術館】(西沢 立衛)
岡山の宇野港からフェリーで約20分。瀬戸内海に浮かぶ人口約760人の豊島(てしま)へ。「豊かな島」という名の通り、島は豊富な水に恵まれ、稲作と漁業で栄えた島です。
豊島美術館は休耕田だった棚田を再生させ、西沢立衛の白い繭玉のような建物の中に、アーティストの内藤礼が人工的な「泉」を作りました。天井の大きな穴から空や緑が見え、自然と一体化したかのような心安らぐ空間です。
豊島から直島に渡り1泊。
3日目 直島
たくさんのアートの見どころがある直島は、できれば2泊以上してゆっくり廻るのがお勧めです。
【地中美術館】(安藤 忠雄)
直島にある地中美術館は、建物のほとんどが地中に埋まっているため、人間の目線では外からその姿は確認できませんが、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品だけを恒久展示しています。自然光だけでモネを鑑賞するのもこの美術館の特徴のひとつです。
【李禹煥美術館】(安藤 忠雄)
李禹煥美術館も直島にあります。緑の中に潜む要塞のような建物の前に、李氏の作品である柱と巨石が置かれ、ひとつの独特な風景を成しています。
直島でもう一泊。
4日目 尾道
【神勝寺 洸庭】(名和 晃平)
尾道から約30分の広島県福山市の禅寺に出現した体験型インスタレーション。箱舟のような大きな建築物が宙に浮かび、その中には「海」が拡がります。
「禅と庭のミュージアム」と銘打たれた広い敷地内には、名物「神勝寺うどん」を出すお食事処や、白隠の禅画墨蹟のコレクションの常設展示館もあり、プラスアルファの散策を楽しめます。
尾道で一泊。
5日目 しまなみ海道へ
ここからはしまなみ海道を通って四国に渡るも、または生口島の新しいホテルでの滞在を楽しむも、様々な楽しみ方が可能です。良い旅を!
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